過去の記事でも書いたが、メーカーは本当に高速通信が可能と思っているのであろうか?
答えは「否」であろう。総務省が5月22日,高速電力線通信(PLC)の実用化に際する技術基準などを検討する「高速電力線搬送通信設備小委員会」の第4回会合を開催し、この席で,主任を務める東北大学電気通信研究所の杉浦行教授から規制値を従来より強化する提案がなされました。
この提案に対して,メーカー側委員からは「木造住宅での実験時には,実測で約20Mビット/秒の速度が出ていた。だが,新たな規制値を採用すると10分の1の2Mビット/秒と無線LAN以下になってしまう」(パナソニック コミュニケーションズ)
という発言がありました。
メーカーが理論値としている 200Mビット/秒 には遠く及ばない速度しか出ないのです。
各社実験や展示会でのデモンストレーションでは「電力線に縒り線(ツイストペア)」を使用したりしています。これでノイズを出さないようにしたり、逆にノイズを受けにくいようにしているのですが、実際の家屋では電力線には縒り線は使われていないのです。
縒り線(ツイストペア)とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/ツイストペアケーブル
http://e-words.jp/w/E38384E382A4E382B9E38388E3839AE382A2E382B1E383BCE38396E383AB.html
また日本の家庭は単相3線式200V。これは
A―― +100V
C―― 0V
B―― -100V +-は交流式なので反転もします。
という感じになっています。家庭内で普通使用する 100v は A-C もしくは B-Cの間を配線しています。 大きなエアコンなどは A-Bで200vで使用します。
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、 A-C回路と B-C回路は接続していません。相間通信はできないということですから、回路の接続されていない A-C と B-C では通信できません。 つまりコンセントによって配電盤からの配線が異なるため、通信できないこともあるということです。隣の部屋とでは繋がらないという事もあり得るのです。
ということで「コンセントに刺すだけでつながる」というcatch phraseは真っ赤な嘘であるのです。先の記事にも書きましたが、「配電盤への工事が必要で有資格者しか工事できない」のです。 つまりかなりの費用が発生することが予想されます。
導入に当たって工事が必要で、無線LANの用に簡単な設定だけで繋がると言うことはありません。
推進派メーカーから出て切る良いことだけの「お花畑記事」、 その情報だけで書かれたメディアの「提灯記事」には騙されないよう、幅広く情報を集めることが重要です。
追記
千葉・幕張メッセで開かれているアジア最大の電機・IT(情報技術)の国際見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2006」ではこのPLCを展示している企業もあるが、先行投資してしまった以上引くに引けない様な感じである。相変わらず
電力線ではあり得ない縒り線を用いている。つまり一般家庭やオフィスとは異なる環境でのデモなので
「インチキ」なのである。また
NECトーキンがCEATECにPLC用の漏洩防止フィルターを展示していたが,
減衰率は50-70dB。こういうフィルターを電力配線中に入れないと,屋外の電力線に 高周波信号が大きく漏れることを実験で確認した,と言っているらしい。
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by antiplc
JALよ、お前は知っているのか…